18歳からの政治参加ガイド

初めての選挙、街で見かける「選挙運動」って何?どんなルールがある?

Tags: 選挙運動, 選挙, ルール, 公職選挙法, 政治参加

はじめに

初めての選挙を控え、少しずつ政治や選挙に関心を持ち始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。選挙期間が近づくと、街中で候補者の名前を聞いたり、ポスターを見かけたりすることが増えてきます。これらは「選挙運動」と呼ばれる活動です。

選挙運動は、候補者が有権者(私たち投票する人)に自分の考えや政策を知ってもらい、「私に投票してください」とお願いするための大切な機会です。しかし、選挙運動には、誰もが公平な条件で活動できるように、様々なルールが定められています。

この記事では、初めて選挙に触れる方にも分かりやすいように、選挙運動にはどのような種類があるのか、そしてどのようなルールがあるのかを解説します。これらの知識を持つことで、選挙期間中に目にする様々な活動が何を意味するのか、そして候補者の情報をどのように受け取れば良いのかが、より明確になるでしょう。

選挙運動とは何か

選挙運動とは、特定の選挙で、特定の候補者を当選させるために、投票を得る目的で行われる活動全般を指します。簡単に言えば、候補者が有権者に自分を選んでもらうために行うアピール活動のことです。

一方、選挙運動に似た言葉に「政治活動」というものがあります。政治活動は、より広い意味を持ち、特定の選挙に関わらず、政治上の目的を達成しようとする活動全般を指します。例えば、特定の政党の主義・主張を広める活動や、政策課題について意見を表明する活動などがこれにあたります。

選挙運動は、「公示(告示)日」から「投票日前日」までの限られた期間にしか行うことができません。この「公示(告示)日」というのは、選挙を行うことが公式に発表される日のことです。国政選挙の場合は「公示」、地方選挙の場合は「告示」と呼ばれますのが、どちらも同じ意味です。この期間以外に、投票を得る目的で特定の候補者への投票を呼びかける活動を行うことは、原則として禁止されています。

どんな選挙運動があるのか

選挙運動には様々な方法があります。主なものをいくつかご紹介します。

選挙運動にはなぜルールがあるのか、主なルールとは

選挙運動には、誰もが公平な条件で選挙に臨み、お金の力や特定の勢力の力で選挙の結果が歪められないように、様々なルール(規制)が設けられています。これは、選挙の公正さや自由を守るために非常に重要です。

主なルールとしては、以下のようなものがあります。

これらのルールは、「公職選挙法(こうしょくせんきょほう)」という法律で定められています。ルールを破った場合には、罰則が科されることがあります。

若者が選挙運動について知っておきたいこと

初めて選挙に触れる皆さんが、選挙運動について知っておくと役立つ点をいくつかご紹介します。

まとめ

選挙期間中に街で見かける「選挙運動」は、候補者が有権者に自分を知ってもらい、投票してもらうための一連の活動です。この活動は、選挙の公平さや自由を守るために、様々なルール(公職選挙法)によって厳しく制限されています。

街頭演説やポスター、インターネットなど、様々な方法で行われる選挙運動は、候補者の考えや人柄を知るための大切な機会となります。しかし、その活動には「公示(告示)日から投票日前日まで」という期間の制限や、買収・戸別訪問の禁止など、守らなければならないルールがたくさんあります。

初めて選挙に行く皆さんも、選挙運動について基本的な知識を持っておくことで、選挙期間中の情報に適切に向き合い、候補者を比較検討する手助けとなるでしょう。分からないことがあれば、選挙管理委員会や信頼できる情報源で調べてみてください。

この記事が、皆さんが安心して政治や選挙に触れるための一助となれば幸いです。