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選挙の投票所入場券、もし届かなかったり、なくしたりしても大丈夫?投票方法を解説

Tags: 選挙, 投票, 投票所入場券, 手続き, 初めての選挙

初めて選挙に行かれる際、投票所入場券は非常に重要なものだとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、もし何らかの理由で投票所入場券が届かなかったり、手元になかったりした場合でも、決して投票を諦める必要はありません。この文書では、投票所入場券に関する基本的な情報と、それが手元にない場合の対処法について、分かりやすくご説明いたします。

投票所入場券とは何ですか?

投票所入場券は、選挙が行われる際に、有権者の方へ送付されるハガキや封書のことです。これには、投票日、投票できる場所(投票所)、投票できる時間などが記載されています。投票所へこの入場券を持っていくことで、スムーズに受付を済ませ、投票を行うことができます。

しかし、この投票所入場券は「投票できる資格があること」を証明するものではありません。投票できる資格(選挙権を持っていること)は、お住まいの市区町村の選挙人名簿に登録されているかどうかで決まります。入場券は、あくまで投票所での受付を円滑に進めるための「お知らせ」や「案内」のようなものです。

投票所入場券が届かない場合

選挙が行われることになったのに、投票所入場券が自宅に届かないという状況も考えられます。いくつかの理由が考えられますが、例えば選挙が行われる直前に引っ越しをして、市区町村への転居届を提出したばかりである場合や、郵便配達上の問題などが原因である可能性があります。

もし、選挙が行われているはずなのに投票所入場券が届かない場合は、まずお住まいの市区町村の選挙管理委員会に問い合わせてみてください。ご自身が選挙人名簿に登録されているか、入場券が発送されているかなどを確認することができます。

投票所入場券をなくしてしまった場合

せっかく届いた投票所入場券を、誤って捨ててしまったり、どこかにしまってそのまま見当たらなくなってしまったりすることもあるかもしれません。しかし、ご安心ください。投票所入場券をなくしてしまった場合でも、投票することは可能です。

投票所入場券がなくても投票する方法

投票所入場券が手元にない場合でも、投票日当日に指定された投票所へ直接行くことで投票できます。

  1. 投票所の係員に伝える: 投票所の受付で、投票所入場券を持っていないことを係員に伝えてください。
  2. 選挙人名簿との照合: 係員が、お住まいの市区町村が作成している選挙人名簿と照合し、ご自身が有権者であることを確認します。氏名や生年月日などを伝え、本人確認を求められる場合があります。
  3. 本人確認書類の提示(求められた場合): 選挙人名簿との照合だけで済む場合もありますが、より確実に本人確認を行うために、運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証などの本人確認書類の提示を求められることがあります。念のため、投票に行く際にはこれらの本人確認書類を持っていくことをお勧めします。

  4. 本人確認書類(ほんにんかくにんしょるい): 運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、学生証など、公的に本人であることを証明できる書類です。

期日前投票の場合も、基本的に同様の手順となります。期日前投票所へ行き、入場券がないことを伝えて、選挙人名簿との照合や本人確認を経て投票できます。ただし、期日前投票を行う際には、投票の理由などを記載する宣誓書の提出が必要です。入場券の裏面に宣誓書が印刷されている場合が多いですが、入場券がない場合は投票所に備え付けのものに記入することになります。

まとめ

初めての選挙で投票所入場券が届かなかったり、なくしてしまったりすると、どうしたら良いか分からず不安になるかもしれません。しかし、投票所入場券は投票のための必須書類ではありません。重要なのは、選挙人名簿に登録されていることです。

もし入場券がなくても、投票日当日に指定の投票所へ行けば、選挙人名簿との照合を経て投票することができます。念のために本人確認書類を持っていくと、よりスムーズに手続きが進むでしょう。

困ったときや不明な点がある場合は、一人で悩まずに、お住まいの市区町村の選挙管理委員会に問い合わせてみてください。選挙管理委員会は、有権者の方が安心して投票できるようサポートしています。

入場券の有無に関わらず、選挙に参加し、あなたの意思表示をすることはとても大切なことです。ぜひ積極的に投票へ足を運んでみてください。